特集 カサカサ肌改善法 <br>
お肌がカサつきやすい季節を迎えましたが、この時期化粧品カウンターでよくすすめられる水分量チェックは、高い保湿力を持つ化粧品を使用されている方ほど、本来の肌質とは異なる良い数値が計測されます。
それもそのはず、保湿化粧品で最もスタンダードな親水性保湿成分であるヒアルロン酸で言えば、1グラムあたり約6リットルもの保水能力があるくらいですから。以前水分チェックをお願いした美容部員の方に「保湿化粧品を一時的にでもストップできますか?」と質問したことがありますが、「一日たりとも使用をストップすることはできません」とキッパリ。
一見美肌に見える美容部員も、実は保湿化粧品なしにはお肌の水分を維持できないひ弱なお肌であるという現実は現代のスキンケアサイエンスの大きな盲点だと言えましょう。
保湿化粧品に依存している状態での保湿化粧品の中止は即肌の乾燥を招いてしまいますし、それに依存している限り乾燥肌の根本解決は図れません。

漢萌では「お肌自身の自律的的能力で潤いを保てる力」を自然保湿力と呼び、その力を高めるお手入れのコツを心・身・肌トライアングルの側面からご指導しています。

1. 心 ─ ストレスを溜め込まない

寒い季節には日常のストレスに加えて冷感ストレスが加わります。そのため、ゆっくり入浴によるリラクゼーションや、暖かい薬草茶を飲みながらの読書や音楽鑑賞などを楽しむことにより自律神経のバランスを整えましょう。また、朝起きたら朝日を浴びることも気分をスッキリさせるのに大変効果的ですし、室内でも行える程度の軽い運動を毎日の日課に取り入れることも心身肌の健康維持に大変有益です。

2. 身 ─ 体を正しく適度に温める

[入浴]

入浴は40度程度のお湯が最適。熱いお湯は皮脂を過剰に溶出させ乾燥の原因になりますのでご注意ください。たとえその温度が少しぬるいと感じてもゆっくり浸かることによってじんわりと血行を促進し内臓もしっかりと温めることができます。

[暖房]

寒冷期の室内温度は外気との落差のできるだけ少ない約20℃、湿度は40~50%が理想的。この環境は少し肌寒いと感じられるかも知れませんが、手首、足首、首、お腹、腰をポイントに防寒を行うことにより、より効果的な温め効果が得られます。

3. 肌 ─ お肌本来の自然保湿力を甘やかさない

お肌が乾燥するからと「保湿化粧品」使い過ぎることはかえって逆効果になってしまうことがあります。乾燥の状態によっては適度な保水は必要ですが、過度の保湿習慣は角層を常に水浸しにすることにより、正常な角化が阻害され逆に水分保持能力の低下を招いてしまうことにもつながりかねません。

※お肌の潤いに大切な天然保湿因子や細胞間脂質は角層直下で細胞核が失われミイラ化(死物化)することにより産生されますが、行過ぎた現代の保湿習慣は、細胞核の喪失に少なからず影響を及ぼし細胞核が残存する未熟な肌細胞を生み出す要因となってます。

温冷洗顔で血行を促進

ぬるま湯→水→ぬるま湯→水の交互洗顔(温冷洗顔法)を行うことによりお肌の血行を促進。ストレスや外界からの刺激に動じない丈夫で健康な素肌を育みます。

温冷洗顔について 詳しくはこちら

美容水のフルチャージ

カサカサ肌を改善するためのお手入れの基本はまず漢萌で最も無事で無難なアイテムであるニッポンの手造り美容水(いぶき)のフルチャージ。もちろん美容水(いぶき)は親水性保湿成分等は一切加えていない純粋な美容植物蒸留水ですからお肌が必要とする量だけたっぷりと与えていただいてもかまいません。

必要に応じて保湿化粧水を加える

乾燥が著しい場合に限り、唯一の保湿ローション「ボスワール」を美容水のフルチャージ後に美容水や化粧水に少量プラスしてハンドプレスします。保湿成分に頼り切るのではなく必要な場合にのみ適量を加えることにより、お肌自身の力で潤うことのできる健康な素肌へと導いてゆきます。

整肌アイテムで護り整える

お手入れの最終仕上げとして整肌アイテムを必要最低限の量(彩や紫草クリームは米粒~少納言の小豆粒程度、しなやかは軽く1滴~2滴程度)を美容水や化粧水でゆるめてお肌になで込んでください。
※蜜蝋が負担になり易いお肌の方はしなやかをおすすめいたします。

お肌が敏感で乾燥状態が著しい方は、お肌の状態をよくお伺いした上で
その方に応じたアドバイスを差し上げますので以下フリーダイヤルにてご相談ください。